2010年11月11日木曜日

政治の訓読み

「山」の音読みは「サン」、訓読みは「やま」です。漢字を日本固有の言葉である和語で読むのが訓読みですが、それでは「脳」の訓読みは?「なづき」と読むそうです。『訓読みのはなし』という本に「消えた和語」として紹介されていました。
したり顔で「なづき」の話をすると、「『なづきが痛い』って患者さんが来るよ」と看護師の妻。「なづき」は私たちの住んでいる道南で生きていたのです。 漢字を取り入れた国はアジアにたくさんありましたが、訓読みを体系的に行なうのは日本だけとのこと。訓読みは、漢字を日本語の中に血肉化させたのです。「訓読み」のことに思いをめぐらしていて、はたと気づいたことがあります。私たちが行なう演説は「政治の訓読み」であり、そうあるべきだということです。おりしも、私たちの事務所に、注文したハンドマイクが大きな段ボールの箱に入って到着しました。季節もよし、街頭に出よう。(『コーヒータイム』2010.4.25号)

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