2010年12月22日水曜日

ふたたび戸井高校の存続を求める大義について

12月6日付の投稿「戸井高校の存続を求める大義」にコメントをいただきました。私がブログを始めてから初のコメントで大変うれしく思いました。さて戸井高校の存続についての問題意識を直接12月議会の一般質問でぶつけました。以下、質問の大要です。


戸井高校の存続についての高橋佳大一般質問(2010.12.8)

高橋佳大
先日、この問題で教育委員会から総務常任委員会に報告があり、委員会で議論がされました。私はその議論に加わる中で、新たな問題意識を持ちました。それは戸井高校存続を求める大義は何かということです。私は、戸井高校の募集停止問題が投げかけているものは、日本国憲法の教育を受ける権利そのもの、教育基本法の教育の機会均等の原則そのものへの挑戦だと思います。そこでお聞きしますが、教育長は戸井高校の存続を求めることの大義をどのように考えていますか、また戸井高校の存続についての基本方針は何か、お聞きします。

多賀谷教育長
教育委員会といたしましては、戸井高校は、これまで村立の水産高校としての時代から、地元の地域振興を担う人材をはぐくむ役割を担ってきておりまして、地域にとってはなくてはならない大切な高校であると認識をしております。

戸井高校が募集停止となった場合に、子どもたちや保護者にとって、通学のための経済的、時間的負担が増えるほか、中には経済事,盾により、進学をあきらめる子どもが出てくることや、中学校卒業者が旧函館市内等の学校へ通学することにより、若者が地域からますます離れていくことが想定されるなど、当該地域の振興にも重大な影響を与えるものと考えております。

このようなことから、地域で学びたいという子どもたちのために学びの場を確保することが必要であるほか、地域の人材をはぐくむなどの観点からも、戸井、恵山、椴法華の3地域に、高校の存続を求めていくことが必要であると考えておりまして、現在、教育委員会において鋭意検討しているところであります。

戸井高校の存続についての基本方針についてのお尋ねでありますが、私どもといたしましては、これまで同様、道立の高校としての存続を引き続き北海道や、道教委へ強く要望していくことが基本であると考えておりますが、現在、その存続の方向`性について、教育委員会で鋭意検討しているところでありまして、存続のためには様々な課題もありますことから、今後、その課題の整理にも取り組んでいく必要があると考えております。

高橋佳大
道教委は望ましい学級編成、1学年4-8間口というのをしめして、それを憲法や教育基本法の上において、学校をつぶしていると私は思います。道のしめしている方針についてどのように考えていますか。

多賀谷教育長
一定程度の高校教育の水準を確保するためには、ある程度の生徒数が確保されていることが望ましいものでありますが、具体的な配置計画を検討するにあたって、道教委の指針で定められた4学級から8学級という基準によりますと、広大な面積を抱える北海道において、それぞれの地域事情があるにもかかわらず、都市部を除き、多くの地方において学校が切り捨てられてしまう事態が生じるものと考えております。

一定の基準というものは必要であると考えますが、地域の子どもたちの動向をしっかりと見極めながら、それぞれの地域の学校が成立してきた経過、地域の願いや実情などを十分に踏まえた上で、道教委は取り組みを進めていくべきであると考えております。

こうしたことから、私どもといたしましては、これまで地域別検討協議会や道教委との協議の中で、具体的な配置計画を進めるにあたっては、地域とよく話し合うことや、機械的な再編とならないよう訴えてきたところでありまして、今後も引き続き要望してまいりたいと考えております。

高橋佳大
今後存続方針では、委員会での説明って、市立化選択肢ということられませんでしたが、それはどういうことですか。

多賀谷教育長
総務常任委員会委員協議会での説明についてのお尋ねでありますが、私どもといたしましては、地域にとって高校が必要であると考えておりまして、単独校あるいは地域キャンパス校として、引き続き道立高校としての運営を求めていくことはもとより、その存続のあり方について、市立化も含め、様々な角度から検討が必要であると考えているところであります。先般、開催されました総務常任委員会委員協議会におきましても、こうした考え方について、ご説明させていただいたところであります。

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