2010年12月9日木曜日

ガゴメの次はウガノモク?

11月24日に函館工業技術センターを訪問し、マリンバイオクラスターについて興味深いお話をうかがいました。これまでは、函館の海から取れるガゴメに付加価値をつけて経済をまわしていく研究がされてきました。たくさんの成果がありましたが、ガゴメの次はウガノモクという海藻に含まれているフコキサンチンの研究がすすんでいるとのこと。
フコキサンチンには糖尿病予防効果、動脈硬化予防、肥満細胞が悪さをしてアレルギーとなるということがわかってきて、その予防効果もあるとのこと。これを食品に入れていきたいそうです。まだ製品はできていないけれど来春までにはその成果が目に見えるだろうと。この成果で中間評価で勝負しようとのことでした。ウガノモクの「ウガ」は宇賀浦のウガだそうです。

※追記(2012年10月11日)
 その後製品化の記事が北海道新聞に載っていました。
 記事を紹介したブログ「ウガノモクが佃煮に」http://takahasikadai.blogspot.jp/2012/10/blog-post_11.html

聞いた話をふまえて、8日に一般質問しました。以下質問の内容です。


マリンバイオクラスターの1年間の成果と今後について(高橋佳大一般質問)

高橋
次は函館マリンバイオクラスター事業の1年間の成果と今後についてお聞きします。この事業は、函館の豊かな海洋資源、水産関連産業と学術・試験機関の集積という函館の特徴と宝を生かしてまちづくりを進める函館国際水産・海洋都市構想を牽引する事業として期待されスタートしましたが、はじまったとたんに行政刷新会議の事業仕分けで廃止の洗礼を受けました。党派を超えて一丸となった関係者と市民の努力によって事業は継続となりました。

あれから一年、私は、この事業がまた再仕分けの対象になるかもしれないという心配の声を聞きました。そこでお聞きしますが、マリンバイオクラスターのこの一年間の成果と来年の中間評価に向けてのとりくみについてお聞かせください。次に、この事業は実際、再仕分けの対象となったのかどうか、もし再仕分けの対象に今回ならなかったとしても、安定して事業が進められるような支援が必要と思いますが、いかがお考えでしょうか。また、この事業は5年間で終了しますが、この事業はその後も発展させていかなければならないと思いますが、いかがお考えでしょうか。

西尾市長
1年間の成果
函館マリンバイオクラスターは昨年,文部科学省の事業である地域イノベーションクラスタープログラムに採択され,9月から事業を開始し,平成25年度までの各年度で基礎的な研究から事業化まで実施するものでございます。

この事業では,4つのテーマに基づいた研究技術開発に取り組んでおり,これまで,有用な成分が高濃度に含まれる海藻を用いた新製品の開発やさまざまな試作品の開発,水産物の新たな活用方法に関する特許出願など,目標を上回る成果が生じているところであります。

また,事業に参画する企業や研究|幾関が着実に増加してきているほれ外部有識者の評価委員会においても,これまでの事業成果について概ね良好な評価をいただいているなど,事業は順調に推移しているところでございます。

さらに来年度は,事業の中間評価の年であることから,今後も関係機関と連携を図りながら,事業計画を着実に進めてまいりたいと考えております。

今後の見通し
当該事業につきましては,昨年の行政刷新会議の事業仕分けにおいて,「廃止」と判定された後,地域の一丸となった存続に向けた要望活動が実を結び,事業継続となったところですが,今年度の事業仕分けにおいては,公開の場での再仕分けの対象とはなりませんでしたが,地域イノベーションクラスタープログラムを含む「地域における科学技術の振興に必要な経費」については,行政刷新会議から,「昨年の結果を踏まえた対応が行われていない。」と指摘されたところであります。

このようなことから,今後の見通しといたしましては,必ずしも現行どおりの枠組で事業が進められるかどうか,不安な面もあることから,状況によって国に対して地域の声を届けていかなければならないものと考えております。

事業終了後について 
事業が終了する平成26年度以降におきましては,それまでの5年間で取り組んできた研究・技術開発について,さらなる製品化や事業化を確実に実現させることが重要でありますことから,各関係機関との連携を一層強め,国等の各種支援制度も活用しながら,地元企業の新製品や新技術の開発等への支援を行うなど,地域の特色を生かしたクラスターの形成を図ってまいりたいと考えております。
また, 本事業は函館国際水産・海洋都市構想を具現化する上で大変重要なプロジェクトであることから,現在,建設に向けて取り組んでいる国際水産・海洋総合研究センターでの事業展開につながるよう,積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

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